kawashimakensetsu’s diary

関市で二代目社長として、住宅を中心に新築やリフォームを行わせていただいております。 岐阜県産材を使ったWB工法で、健康で安全、快適な家づくりがモットーです。一 昨年娘が産まれ、自分の家を自らの設計で大改造し、念願のWB工法としました。新たなブランド『すみながら』として家づくりに関心をお持ちの方へお越しいただき、弊社の家づくりを体感できます! 木が大好きで、無垢の木をふんだんに使って、接着剤や合板を出来るだけ使わない家を目指しています。

木のはなし 特別編2

木のアテについてでしたね。

 

 

木は斜めの山肌に、真っ直ぐ生えていますよね?

 

よく見ると、根っこ近くは斜面の角度と同じで、少し上でグニョリと曲がって真っ直ぐ天に向かいます。

 

重力に対してバランスを取るためとはいえ、真っ直ぐ天に伸びる姿は美しいですね。

 

このグニョリと曲がる、この部分がアテです。キョロキョロ

 

 

木が山で立っている時は、斜面に対しこの部分が常に抵抗していますので、真っ直ぐ立っていられるという訳ですが

 

切って重みがかからなくなると、反対に反ったり、変形の原因になります。

 

将来のソリや曲がり等の変形を完璧に予測するのは困難ですが、アテを見ることである程度想像がつくというわけです。照れ

 

 

ここまで見れるとなかなかの玄人さんですが、皆さんが結構誤解をされている事を書いておきますね。

 

節のある木は弱い

 

ヒビのある木は弱い

 

この二つをYESと答える方がとても多いです。ショボーン

 

確かに大きな節や向こう側が見えるようなヒビ割れは強度に影響しますが、基本的には強度に影響ありません。

 

むしろ経年と共にヒビが入った木は、強度が上がっています。

 

うっそだーと思われた方、この機会に知っておきましょう。

 

 

まず節は、枝の根本な訳ですが、枝を生やす為に繊維が集まって凝縮し節になっていて、周囲よりずっと堅いので節のない木より、節がある木のほうが強度があると言っても良いと思います。

 

そしてヒビですが、ヒビはその木に含まれていた水分が乾燥することにより縮みが生じるのでヒビが入ります。

乾燥した木は強度が上がっていきます。

 

生魚はフニャフニャですが、干した魚は堅いですよね?

干した魚の表面はどうなっていますか?

 

実際に節の多い木とそうでない木、ヒビの多い木とそうでない木に力をかけて折れるまでの強度実験を行っても、共にその強度に殆ど違いはでません。

 

 

木って面白いですね、1000年の昔から住居の材料として使われてきて、私達と深く関わっているのですが、せっかく木造の家に住まわれるお施主様には是非木の事よく知っていただいた上で、お住まいいただきたいです。

 

 

では改めて

 

家を造る時は、ちゃんと生きた木で造りましょうね。おねがい

 

 

生きた木で出来た家、『すみながら』はいつでも見学可能です。

ご予約はこちらのフォームから↓

https://docs.google.com/forms/d/1kVBWH4Iv38H1PjRyZNcnySTOldTKVAqlEtbLnr_xL8s/edit

 

木のはなし 特別編1

4回にわたっての木のはなし

 
いかがでしたか?
 
 
今回は特別編として木の良し悪しの見分け方について少し書きたいと思います。
 
私が書くのは建材としての木の見方ですので、あしからず。
 
さて、皆さんは良い木と聞くとどんな木を想像されますか?
 
太くて、丈夫で・・・はてなマーク
 
木の家が良い、木の家に住みたいおねがいと思ってみえる方でも、では木の家の何が良いの?と言われると返答に困ってしまう方は多いです。
 
前回までの木のはなしで、乾燥工程がちゃんとしている木は、色が抜けておらず、香りも抜けていないというのはお話ししましたね。
 
その上でさらに木を見て
 
建築屋さんが教える、良い木の見分け方はキョロキョロ
 
一.年輪が詰まっていて均等
 
一.太さと長さが確保出来る
 
一.大きな虫喰いや腐食がない
 
一.節が大きすぎない
 
一.乾燥工程で貫通割れを生じていない
 
一.含水率が一定以下
 
以上の6項目を重点的に見ます。
 
 
ひと昔前ですと、これに加えて
 
一.節が少なく、木肌が美しい
 
というのがありましたが、住宅においては少々の節や木肌にこだわりすぎますと、価格とのバランスが取れなくなり、コストパフォーマンスが悪くなってしまいます。
 
 
少々の節や木肌美しさは強度に関係なく、見た目だけの問題ですので、住宅においてはその木の持つ個性として、それを楽しむほうが良いと思います。
 
昨今は、ご自身の家に使用する木を選べることはほとんどないと思いますが、弊社では数本の中からある程度お施主様と一緒に選びに行くことも行なっております。
 
 
木は工業製品ではありませんので、一本一本に個性があります、例えば生えていた地方、斜面の角度、方向によって当然変わります。
 
家の柱として使う時、上下を逆さまに立てないというのは現在でも常識ですが、生えていた山の場所と、家に使う時の場所も出来るだけ一致させるとか、東西南北の向きも揃えるとか、昔は気を付けている所もあったそうですが、今はそこまでは出来ません。
 
あまり拘って揃えようとすれば、お値段はウナギ登りになりますので、気をつけましょう。
 
 
ただ、柱の上下と、アテと呼ばれる木のクセについては気を付けます。
 
書き出すと長くなりますね
アテのお話は次回にしましょう。
 
 
 
特別編2へつづく
 
 
 
 

木のはなし 4/4

木のはなし、なかなか深いでしょう?

 

 

さて、前回ちゃんとした工程を経て、建材となった木は数十年、百年の後も、調湿作用と殺菌作用を持っていて、それが住まう人に良い恩恵を与える、だから木は生きているとお話しました。

 

 

一見家に使われる木なんて、どれも同じに見えますが、全然違うんですよ。ショボーン

 

生きている木は色が抜けていないし、アブラも抜けていない、だから香りもしっかり残っています。

 

 

ここ日本は高温多湿、それでなくても、人が暮らすと多くの水蒸気を出します、汗、呼吸、料理と。

 

なので調湿をしてくれる材料で家を造ることはとても重要です、そうでない家を造ると、湿気過ぎ、乾燥過ぎ、結露、カビ、ダニ、腐敗、これに伴う病気との闘いをしなくてはなりません。ガーン

 

 

そして前回もう一つ、キーワードが出てきましたね。

 

フィトンチッドです。

 

 

フィトンチッドは木に含まれている殺菌成分で、菌を殺します。

なので一度に大量を人が吸いこんだらヤバイ成分です、でもこれが木の表面から、少しずつ放出されて、暮らしながら徐々に取り込むことによって、人間の免疫力に影響を与えます。

 

ほのかに木の香りが漂う木の家は、リラックス効果もあるといわれ、落ち着きますもんね。

 

最近注目の森林浴が良いといわれるのもこの成分のおかげ、昔は皆ちゃんとした木の家に住んでいたら、わざわざ森へ行かなくても、毎日森林浴が出来ていたのです。

 

 

家を造る時は、ちゃんと生きた木で造りましょうね。おねがい

 

 

生きた木で出来た家、『すみながら』はいつでも見学可能です。

ご予約はこちらのフォームから↓

https://docs.google.com/forms/d/1kVBWH4Iv38H1PjRyZNcnySTOldTKVAqlEtbLnr_xL8s/edit

木のはなし 3/4

前回、

 

家に使う木は、死んでいるといいました。

 

 

ぇ~~でもよく建築屋さんや大工さんは言います、木は数百年経っても生きているって。

 

 

はい、そこです。そこが木の凄い所!ラブ

 

 

木の生命維持に必要な部分は、幹の表皮から数センチの部分で、芯に近い部分は木を支える為だけにあるということは分かっていただけましたでしょうか。

 

実際、中心部分が空洞になった桜の木とか、街路樹とかを目にされたこともありますよね?

 

中心部は無くても木は生きられます。

 

 

でも建材として使うのは中心部分。

 

木の生命の維持に必要な部分は取り除いてしまっていて、

木としては死んでいるのに、なぜ建材としての木は数百年も生きていると言われるのか。びっくり

 

それは木が持っている調湿作用がずっと維持されているからです。

 

 

木の切り株を顕微鏡でみると、細い管がギュッと集まって幾重にも重なって太い木になっていることが分かります。

 

このストローのような部分、何だと思いますか?

 

そうです、元々水を通していた部分ですね。

 

役割を終えた後も、形を残して堅くギュッと詰まっています。

 

 

この部分が建材となった後の木でも、大気中の水分を吸ったり

吐いたりして、湿度を調整してくれます。

 

さらにさらに、生きていた時、身を守る為にもっていた殺菌成分であるフィトンチッドという成分を少しずつ放出します。

 

この作用は、人が作り出した鉄骨や、鉄筋コンクリートにはありません。

 

また同じ木でも、集成材や高温乾燥材ではフィトンチッドが抜けきってしまって、ダメです。ショボーン

 

 

良い時期に山から切り出し、表皮を剥いで、ある程度の製材をしてから、時間をかけて乾燥させて、水分と立っていた時の癖を抜いて、初めて家に使える建材となります。

 

この工程が大変手間と時間がかかるので、色々な工夫で簡単にしようとしていますが、なかなか上手くいきません。

 

数十年、百年を生きる建材としての木を作るのは、簡単ではないのです。

 

 

そう思うと、ちゃんとした工程を経て、生きている木で建てられた家は現在相当少ないと言えます。

 

それに伴って木が人に与えていた恩恵がなくなり、代わりに化学物質過敏症にかかる方が増えてきてしまっているのは、偶然ではないでしょう。

 

 

 

4/4へつづく

木のはなし 2/4

さて突然ですが

 

チコちゃんふうに「ねぇねぇ木ってなぁに?」

 
って聞かれたら皆さんどう答えます?
 
 
木はねぇ、幹があって枝が伸びてて、葉っぱがあって、針葉樹と広葉樹があって・・・
 

ぼーーーっといきてんじゃねーーよ!

 
といわれてしまうでしょうかえーん
 
 
どんな観点から木を見るかによって説明も変わっちゃいますが、
 
建築屋から言わせると
 
 
木は家に使う部分はその殆どが死んでいる!
 
 
というのが面白いかなと思います。
 
うそやーんと思った方、是非続きをどうぞ!
 
 
木はどうやって大きくなるのだと思いますか?
 
 
タケノコを想像してください、小さな芽に次々と外側に皮ができ
外へ外へと覆って行きますね。
 
木もあれと同じように、年々外へ外へ自分を覆うように成長して
いきます。
 
自らの古くなった部分を土台にして、木は大きくなっていくのです。
 
 
水を吸い上げて、葉で光合成をして栄養を作り、幹を成長させますが、幹の芯に近いほうは殆ど水を通さずに、もう役割を終えている、つまり死んでいるといってもいい訳です。
 
 
表皮に近い、生きている部分は柔らかく、水分を多く含んでいて
建築材料としては使えません。
 
だから表面の皮を剥いで、外側の白太の部分はある程度カットしてしまうのです。
 
死んでいるといっても、山にある状態ではまだまだ水分を含んでいるので、建材として状態を安定させるために乾燥をさせます。
 
さて、ここまでは前置きです。
 
 
3/4へつづく

木のはなし 1/4

こんばんは

 

今回は4回シリーズで、木のことをお話したいと思います、長いですが、出来るだけ簡潔に書きますので、興味のある方はお付き合いくださいウインク

 

弊社では木造在来でのおうちを施工させていただいておりますので、いつも木と接しています。

 
ですが、建築関係で木を扱っているからといって木の事なんでも知っているかと言うと正直あやしいです。
 
それはこの業界の仕組みといいますか、システムが出来上がっているからです。
 
だって木の家を建てるからといって私自身が山林に分け入ってチェーンソーを使って木を切って来る訳ではありませんキョロキョロ
 
私達建築屋が通常最初に接するのは、材木屋さんで既にある程度の規格寸法にカットされ、乾燥が進んだ状態で、この木をあそこに使おう、こちら側を向けよう、この木はダメだと判断出来る状態になってからです。
 
しかし都会の建築屋さんだとそこもお任せしてしまって、家を建てる建方のその日までそこに使われる木を知らないっていう建築屋さんもあるかもガーン
 
 
まぁそれは置いておいて、意外に木について実物を見て勉強が出来ることは専門職であってもなかなかないということです。
 
なので最近改めて木って面白いなぁと思ったことをいくつか書いてみたいと思います。
 
 
 
2/4へつづく

秋冬のレジャーぞくぞく!

おはようございます。

 

寒くなってきましたね、関市は海と山の中間(どちらかと言えば山(笑))

 

なので、レジャー拠点にはバッチリ!交通の便がいいので、車さえあれば便利な街です。

 

 

山では紅葉キャンプが

 

山ではもうすぐスキーが

 

湖ではワカサギ釣りが

 

川では管理釣り堀が

 

海では海上釣り堀が

 

 

年中自然と戯れるレジャーがいっぱいあって、大変ですウインク

 

お家のことに縛っていたこのブログですが、関の魅力というか

 

暮らすことを楽しむのに家があるって感じなので、

 

今後そういったこともご紹介していけたらと思います。